犬・猫の流涙症(りゅうるいしょう)について
目次
1. はじめに
✔ 目の下がいつも濡れている
✔ 茶色く変色している
✔ においがする
犬や猫の流涙症(涙があふれる状態)は、いわゆる“涙やけ”として気づかれることが多い症状です。
見た目の問題として相談されることが多い一方で、
実は目や鼻の病気が隠れていることもある重要なサインです。
この記事では
✔ 流涙症とは何か
✔ なぜ涙があふれるのか
✔ 主な原因
✔ 犬と猫の違い
✔ 治療と日常ケア
を、飼い主さん向けに分かりやすく解説します。
2. 流涙症とは?
流涙症とは、
涙の量が多い、または涙がうまく排出できずにあふれる状態をいいます。
涙は本来、
✔ 涙腺で作られ
✔ 目の表面を潤し
✔ 涙点→鼻涙管を通って鼻へ流れる
という流れで排出されます。
👉 この「量」または「排出経路」のどちらかに問題が起こると、涙があふれます。
■ 流涙症の2つのタイプ
■ 涙が作られすぎているタイプ(分泌過多)
- 目に刺激があると、涙は増えます。
◆ 原因例
✔ 角膜炎
✔ 結膜炎
✔ 逆さまつ毛
✔ 異物混入
✔ ドライアイ初期
👉 「涙が多い=目が炎症を起こしている可能性あり」
■ 涙の通り道が詰まっているタイプ(排出障害)
- 涙は作られているが、鼻へ流れない状態です。
◆ 原因例
✔ 鼻涙管閉塞
✔ 鼻涙管狭窄
✔ 先天的な構造異常
✔ 慢性炎症による詰まり
👉 特に小型犬・短頭種で多いです。
■ 涙やけとは?
涙が目の下に流れ続けることで、
✔ 毛が茶色〜赤褐色に変色
✔ 皮膚が湿る
✔ 細菌や酵母が繁殖
✔ においが出る
といった状態になります。
👉 つまり涙やけは「結果」であり、原因は別にあります。
3. なりやすい犬種・猫種
■ 犬
✔ トイプードル
✔ マルチーズ
✔ シーズー
✔ チワワ
✔ フレンチブルドッグ
👉 短頭種・小型犬で多い
■ 猫
猫では犬ほど多くありませんが、
✔ ペルシャ
✔ エキゾチックショートヘア
など短頭種で見られます。
4. 流涙症の主な原因
■ 目の炎症
- 結膜炎
- 角膜炎
- アレルギー
■ 症状
- 目やに
- 目をこする
- 充血
■ 逆さまつ毛・睫毛異常
- まつ毛が角膜を刺激します。
■ 鼻涙管閉塞
- 涙の排出路が詰まっている状態。
👉 片側だけ涙が多い場合は疑います。
■ アレルギー体質
- 季節性・食物アレルギーで涙が増えることがあります。
■ 先天的構造
- 短頭種では涙が溜まりやすい構造のことがあります。
5. 受診の目安
以下があれば受診をおすすめします
✔ 涙が常にあふれている
✔ 片目だけひどい
✔ 目を痛がる
✔ 充血している
✔ 目やにが増えた
✔ においがする
👉 痛みを伴う流涙は早めの受診が重要です。
■ 動物病院で行う検査
✔ 目の視診
✔ フルオレセイン染色(角膜傷チェック)
✔ 涙量検査
✔ 鼻涙管通水検査
✔ 眼圧測定
👉 原因に応じて検査を組み合わせます。
■ 治療方法
- 原因によって異なります。
◆ 炎症が原因の場合
- 点眼薬(抗炎症・抗菌)
- アレルギー対策
◆ 鼻涙管閉塞
- 通水処置
👉 慢性例では定期管理が必要
◆ 逆さまつ毛
- 軽度なら点眼
- 重度なら麻酔下の処置
6. 家庭でできるケア
✔ 1日1〜2回やさしく拭き取る
✔ 清潔なガーゼを使用
✔ 目元を乾燥させる
✔ 無理に人用薬を使わない
👉 こすりすぎは逆効果です。
■ 涙やけサプリで治りますか?
- 涙やけ用サプリは補助的役割です。
根本原因が
✔ 炎症
✔ 鼻涙管閉塞
✔ 逆さまつ毛
であれば、サプリだけでは改善しません。
7. まとめ
流涙症はよくある
✔ 見た目の問題に見える
✔ しかし原因の精査が大切
という症状です。
涙やけは結果であり、
👉 まず原因を見つけることが重要です。
岡崎市で
✔ 涙が止まらない
✔ 目の下が赤い
✔ においがする
と感じたら、早めに動物病院へご相談ください。
ぶんペットクリニックでは、流涙症の原因精査から治療・日常ケアのアドバイスまで、
一頭一頭に合わせた診療を行っています。
