【治らない犬の外耳炎】慢性・再発性・難治性の外耳炎に悩む飼い主さんへ
「外耳炎がなかなか治らない」「何度も繰り返す」…そんなお悩みをお持ちではありませんか?
犬の外耳炎は多くのわんちゃんがかかる耳の病気ですが、慢性化・再発・治療困難なケースは意外と多いものです。
ここでは、なぜ治らないのか、原因や治療のポイント、飼い主さんにできるケアをわかりやすく解説します。
目次
1. 犬の外耳炎とは?
外耳炎とは、耳の穴の入口から鼓膜までの「外耳道」が炎症を起こしている状態です。
犬は耳の形がL字型で湿気がこもりやすく、外耳炎になりやすい構造です。
■ 外耳炎の主な症状
✔ 頻繁に耳をかく、頭を振る
✔ 耳が赤くなっている
✔ 耳だれや悪臭がする
✔ 痛がる・触られるのを嫌がる
2. 慢性・再発・難治性の外耳炎とは?
■ 慢性外耳炎
治療しても完全には良くならず、2〜3か月以上症状が続いてしまう状態を指します。
■ 再発性外耳炎
いったん治っても、数週間〜数か月以内に繰り返し発症するタイプです。
■ 難治性外耳炎
通常の治療(点耳薬や洗浄など)では改善しにくく、頑固に続く外耳炎を指します。
3. 治らない理由は?外耳炎の「本当の原因」を知ろう
犬の外耳炎は単純な感染症と思われがちですが、実は以下のように「原因が複雑に絡み合っている」ことが多いです。
【外耳炎の原因の4分類】
① 一次要因(きっかけになる要因)
アレルギー(アトピー・食物アレルギー)
寄生虫(耳ダニ)など
② 二次要因(耳に炎症を起こす病原体)
細菌感染(ブドウ球菌など)
真菌感染(マラセチアなど)
③ 増悪要因(治療を難しくする条件)
耳の形状(垂れ耳など)
多量の耳垢
耳の中の湿気
④ 慢性変化(耳道の構造変化)
慢性炎症により耳道が狭くなる・肥厚するなど、治療が届きにくくなる変化
外耳炎が「何度も再発する」「なかなか治らない」理由は、この①〜④の要因が絡み合うからです。
特にアレルギーや慢性化した耳道の変化は、薬だけではコントロールが難しいことが多いです。
4. 治療のポイント:薬だけじゃダメ?!
「抗生剤をつけてもすぐ再発する…」という声をよく聞きますが、実は外耳炎治療では「根本原因へのアプローチ」が大切です。
例えば
✅ アレルギーが背景なら、アレルギー治療(食事療法など)を同時に進める
✅ 耳垢が多いなら、こまめな耳掃除・洗浄を行う
✅ 耳道が狭くなっている場合、外科的治療が必要なことも
つまり、外耳炎の治療は「耳の中の菌を抑えるだけではダメ」で、
原因に応じた「包括的な治療計画」が必要です。
5. 飼い主さんにできること:再発を防ぐ耳ケア
日々のケアが、再発や慢性化を防ぐ大きな助けになります。
病院で指導された方法を守りましょう。
自己流でやると、耳道を傷つけて悪化することも。
■ 耳の状態をこまめにチェック
赤み、におい、耳だれを見つけたら、すぐに病院へ相談しましょう。
■ アレルギーのコントロール
食事や環境管理も耳トラブルの予防に大きく関わります。
6. それでも治らない?慢性外耳炎の専門治療へ
長引く外耳炎の場合、専門的な検査・治療が必要です。
当院では、以下のような対応を行っています。
✔ 麻酔下耳道検査
耳の奥まで直接確認し、腫瘤病変や耳垢の除去を行います。
✔ 細菌培養検査・感受性試験
薬が効かない菌がいないかをチェックし、適切な薬を選びます。
✔ 慢性外耳炎の外科的治療
耳道の変形が強い場合、耳道切除術(TECA手術)などの外科的治療を提案することもあります。
7. まとめ 諦めないで、根本治療へ
「何度も繰り返すから仕方ない」と諦めずに、一緒に原因を探し、最適な治療を考えていきましょう。
慢性化してしまう前に、なるべく早い段階で根本的なケアを始めるのがポイントです。
お困りのことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
ぶんペットクリニック
愛知県岡崎市上和田町森崎45
当院は、岡崎市にある動物病院で、予防診療からセカンドオピニオンまで広く対応しております。
適切な診断と治療、丁寧なインフォームドコンセントを重要視して日々診療しております。
岡崎市周辺の方で、犬の外耳炎でお困りの際は、ぜひ当動物病院にご相談ください。
