犬の失神の原因とは?「少し倒れただけ」でも注意が必要な理由を岡崎の動物病院が解説
目次
1. はじめに
犬が突然
✔ バタッと倒れる
✔ 力が抜けるように崩れる
✔ 一瞬意識が飛んだように見える
このような症状を見ると、非常に驚かれると思います。
実際、「失神」は体からの重要な危険サインであることがあります。
一方で、
✔ てんかんとの違いは?
✔ 様子を見ていい?
✔ 心臓病なの?
と悩まれる方も多いです。
この記事では、犬の失神の原因・見分け方・受診の目安について解説します。
2. 失神とは
失神とは、一時的に脳への血流が低下し、意識を失う状態です。
■ 特徴
✔ 突然倒れる
✔ 短時間で回復する
✔ 回復後は普通に見えることもある
👉 「すぐ戻ったから大丈夫」とは限りません。
3. 失神と発作(てんかん)の違い
■ 失神
✔ 力が抜けるように倒れる
✔ 短時間で回復
✔ 意識障害が長引かない
■ てんかん発作
✔ 手足を激しく動かす
✔ よだれ
✔ 発作後もしばらく様子がおかしい
実際には区別が難しいこともあります。
そのため、
👉 動画撮影が非常に重要です。
4. 犬の失神の主な原因
■ 心臓病・不整脈
もっとも重要な原因の一つです。
◆ 代表例
✔ 不整脈
✔ 高度房室ブロック
✔ 心筋症
✔ 重度の僧帽弁閉鎖不全症
👉 心拍出量が低下すると、脳への血流不足で失神します。
◆ 特徴
✔ 運動時
✔ 興奮時
✔ 突然倒れる
👉 特に注意が必要です。
■ 状況性失神(Situational Syncope)
実は犬では比較的重要です。
◆ どんな時に起こる?
✔ 咳をした直後
✔ 興奮した時
✔ 排便時
✔ 首輪を引っ張った時
◆ なぜ起こる?
これらの刺激で、一時的に脳への血流が低下するためと考えられています。
特に、慢性的な咳がある犬で見られることがあります。
■ 肺高血圧症
見逃してはいけない重要疾患です。
◆ 肺高血圧症とは
👉 肺の血管圧が異常に高くなる状態
◆ 原因
✔ 僧帽弁閉鎖不全症
✔ 慢性呼吸器疾患
✔ フィラリア症
✔ 肺疾患
◆ 症状
✔ 呼吸が速い
✔ 疲れやすい
✔ 咳
✔ 失神
👉 特に興奮時や運動時の失神では重要な鑑別です。
■ 心タンポナーデ
心臓が液体で圧迫される緊急疾患
◆ 症状
✔ 急なぐったり
✔ 呼吸異常
✔ 失神
👉 緊急対応が必要です。
■ 低血糖
特に
✔ 子犬
✔ 小型犬
✔ 糖尿病治療中
で注意
5. こんな場合はすぐ受診
■ 緊急性が高いケース
✔ 初めて失神した
✔ 繰り返す
✔ 咳の後に倒れる
✔ 運動時に起こる
✔ 呼吸が苦しそう
👉 循環器疾患が隠れている可能性があります
■ 診断
失神では、
👉 「なぜ脳血流が落ちたのか」を探すことが重要です
■ 検査
✔ 心電図
✔ 胸部レントゲン
✔ 心エコー
✔ 血液検査
■ 特に重要
心エコーによる
✔ 肺高血圧評価
✔ 心臓構造評価
👉 ここが診断の鍵になることがあります。
【動画が非常に重要】
失神は、
👉 病院では再現されないことが多い
ため、
👉 スマートフォンでの動画撮影が非常に役立ちます
6. 当院での考え方
当院では、
✔ 本当に失神か
✔ 発作との違い
✔ 循環器由来か
を整理しながら診察を行います。
特に、
👉 咳・呼吸・失神の関係性を重視しています
7. まとめ
犬の失神は、一瞬でも、重大な循環器疾患のサインであることがあります。
特に
✔ 咳の直後
✔ 興奮時
✔ 運動時
に起こる場合は注意が必要です。
「すぐ戻ったから大丈夫」ではなく、
👉 “なぜ倒れたか”を考えることが重要です。
当院では、背景や誘発状況まで含めて総合的に判断する診療を行っています。
気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
