犬猫のSFTSとは?マダニ感染症の症状と予防を獣医師が解説
目次
1. SFTSとは
SFTSは、マダニが媒介するウイルス感染症です。
■ 特徴
✔ 熱や消化器症状
✔ 血小板減少
✔ 人獣共通感染症
👉 日本でも発生が確認されています。
■ 致死率
◆ 人
👉 約10〜30%
◆ 猫
👉 約50〜70%(非常に高い)
◆ 犬
👉 猫より低いが、重症化・死亡例あり
👉 軽い病気ではないことが重要です
■ 潜伏期間
👉 約6日〜2週間
👉 つまり1〜2週間前のダニ接触が関係します
■ 感染経路
✔ マダニに咬まれる
✔ 感染動物の体液
👉 特に猫から人への感染例がある点が重要です
2. 【重要】予防薬の限界
■ 予防薬の役割
ノミ・ダニ予防薬はダニを“吸血後に駆除する”ものが多いです
◆ つまりどういうことか
👉 一度はダニに咬まれる可能性がある
■ SFTSとの関係
SFTSは吸血からどのくらいで感染が成立するかが明確ではありません
そのため
👉 ダニが死ぬ前に感染が成立する可能性がある
■ 結論
👉 予防薬だけで100%防ぐことはできません
3. 予防薬は意味がないのか?
👉 答えは「NO」です
■ 予防薬の重要性
✔ ダニの生存時間を短くする
✔ 感染リスクを下げる
✔ ダニの持ち込みを減らす
👉 完全防御ではないが、リスクは確実に下げる
4. 症状
■ 猫(重症化しやすい)
✔ 高熱
✔ 元気消失
✔ 食欲不振
✔ 嘔吐、下痢
✔ 黄疸
✔ 呼吸異常
■ 犬
✔ 発熱
✔ 元気低下
✔ 食欲低下
👉 急激に悪化することがあります
5. 受診の目安
■ すぐ受診すべき
✔ 急にぐったりした
✔ 食べない
✔ 発熱
✔ 嘔吐・下痢
✔ 最近外に出た/ダニの可能性
👉 予防していても安心しないことが重要です
■ 診断
✔ 血液検査
✔ PCR検査
👉 疑うことが最も重要です
■ 治療
✔ 点滴
✔ 支持療法
👉 特効薬は確立されていません
👉 早期対応が予後を左右します
■ 人への感染
✔ ダニ
✔ 感染動物
👉 人にも感染する可能性あり
👉 体調不良の猫には直接触れないことが重要
6. 現実的な予防戦略
■ 予防薬(ベース)
✔ リスク低減の基本
■ 環境対策
✔ 草むらを避ける
✔ 水辺や山を避ける
■ 早期発見
✔ ダニの付着チェック
✔ 体調変化の早期発見
👉 複数の対策の組み合わせが重要です
7. 当院の考え方
当院では、
👉 「完全に防ぐ」ではなく「リスクをどう下げるか」
という視点で予防を提案しています。
✔ 生活環境
✔ 外出頻度
✔ 地域性
を踏まえ、現実的で継続可能な対策を一緒に考えます
8. まとめ
SFTSは、致死率が高く、人にも感染する重要な感染症です
そして予防薬だけでは100%防ぐことはできません
重要なのは
✔ 予防薬+環境対策
✔ 早期受診
✔ 正しい理解
です。
「予防しているから大丈夫」ではなく、
👉 「予防しているけど、ゼロではない」
この認識がとても重要です。
当院では、リスクを正しく理解したうえでの予防と対応を大切にしています。
気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
